【試合】1週間を通して勝負をすることはあるでしょうか?

勝負とは勝ち負けを決めようと争うこと。「中身で―する」「ライバルと―する」。また、そういうわざ。「―の世界」。ここ(これ)で決めてしまおうという態度をとること。

プロフィール
山口翔矢
ジム経営、ボディビルダー、トレーナー、モデル。前職のゼネコンを退職しトレーナー業に転職し2022年登戸でセミパーソナルジムを開業。オープンから4ヶ月で会員数100名を突破。各種ボディコンテストで入賞実績。モデル、インフルエンサーとしても活動。連絡はinfo@zeroonegym.com

トレーニングはキツく心が折れる。。

先日、セミパーソナルのセッションで担当した男性の会員様がベンチプレスをやっていてポロっと一言発しました。

「ベンチプレスってマジで心が折れるんだよね。涙」

突発的に僕は、

「今やっているベンチプレスを試合だと思ってください!5セットやるなら5試合やるイメージです。その5試合に勝ちにいくんです!その試合に毎回勝てたら最高じゃないですか!?
超強いですよ!1週間通して勝負をする人は中々いないです。筋トレで勝ち癖をつければ人生怖いものなしですよ!笑」

会員様は

「その考え方はなかった。。凄い刺激になったし頑張ろうと思える!マジでありがとう!!頑張るわ」

そうして会員様は普段よりも重い重量で最後まで潰れることなくベンチプレスを完遂して満足気にトレーニングを終えました。
ジムを後にする彼の目にはまだうっすら炎が灯っていました。

僕が普段、筋トレに対してどのような精神状態で向かい合っているのか人に伝え、それに対し勇気を与えることができました。
今回は更に文章にして伝えていきたいと思います。
少しでも皆さんの筋トレやダイエットライフの励みになれば幸いです。

漠然とやるのは続かない

物事を習ったりする動機って何でもそうですけど何か目的があって始める場合が多いですよね。

・志望校に合格する為、テストで良い点を取りたいから塾に通う
・TOEICで良い点数を取る為、スタサプを使う
・歌が上手くなりたいからボーカルスクールに通う
・料理が上手くなりたいから料理教室に通う
・痩せたい/筋肉をつけたいからジムに通う

目的があってそれを達成する為の手段、解決策としてその物事を選択します。
しかしここには罠があります。

続かない。

何故続かないのか?
それは思い描いたような結果がすぐに出ないからだと思います。
人間は本来楽をしたい生き物なのですぐに結果を求めてしまいます。
美辞麗句を誇大に並べ立てる広告に触れる機会が多い現代社会では尚のことです。

SNSやYouTubeを開けば目を引くような綺麗な内容の広告ばかりです。

やってみたは良いけど理想と現実のギャップが大きく途中リタイアする人が後を絶ちません。

一流になる為には10,000時間が必要?

自分の思い描く理想の状態にするにはそれ相応の時間を要します。
成功者や人にはない突出したスキルを身につけるには10,000時間が必要と言う人も中にはいます。
10,000時間とは言わないまでも100時間以上は最低でも必要だと僕は思います。

昨年の筋トレをした日数は200日、1回あたり平均80分。
時間にすると266時間です。
これを約10年続けています。
単純計算して2,660時間をかけ今の体があります。

「マッチョだねー!」と周りに言われ始めたのは、
筋トレを初めて3年を経過したぐらいです。

当時は1回45分程の週4回の筋トレでした。
これを計算すると
1週間で約3時間
1ヶ月で約12時間
1年で約120時間

これを3年続けて約360時間、
2016年のベストボディ京都大会に初めて出場し5位入賞を収めました。

丁度筋トレを初めて3年ぐらいの事です。

ボディメイクを例にすると体感的には100時間あれば立派な成果が得られると思います。

前列左から1番目

長期目標ではなく短期目標で試合に挑む

筋トレを始めたきっかけはサッカー界のカリスマ
「クリスティアーノ・ロナウド」
に憧れたことでした。

当時、Safariと言うセレブファッションを取り扱う雑誌にクリロナが出ており、
彼のファッション、そして見事な肉体美に心打たれ

「僕もクリロナになりたい!」

そう強く思ったのを今でも鮮明に覚えています。

僕の筋トレをする目的はクリスティアーノ・ロナウドになること。
しかし、毎回トレーニングする度に彼が心の中にいて僕のやる気の指針となっていたかと言われればそうではありません。

「今日はベンチプレスを60kgでセットを組みたい!」
「今日は前回の自分に負けたくない!」
「今日はジムに必ず行く!」

当時の僕からするとクリスティアーノ・ロナウドになれるかどうかは絶対に無理とは言わないまでもかなり遠い目標です。

けれど、

「ベンチプレスを挙げたい、前回の自分に負けない、ジムに必ず行く」

と願いそれに打ち勝つのは前者の目標に比べると達成角度が高い目標だと思います。
この短期的な目標、言い換えれば「ミッション」を毎回設定しそれを試合にたとえ勝負する。

そしてこの試合に勝ち続けるのが長期的な目標に到達する手段だと思います。

どうせ試合をするなら勝ち続けたい

僕は自分に甘い性格で自分が好きです。
なので超ストイックに筋トレをしているかと言われれば案外そうではありません。

何故、そう言えるのか?

自分に甘いので「絶妙に自分が勝てる難易度の試合」に設定し筋トレをしているからです。

やるからには勝ちたいし上手くやりたい。
負けず嫌いで家族でボーリングをして自分だけガター連発で泣いたのを覚えています。
それくらい悔しい思いはしたくはないです。

筋トレに関して、過度な内容や怪我をするようなトレーニングはしません。
自分が設定した内容に負けたら自信を喪失して続けるのが嫌になってしまいます。
自分自身には勝ち続けても良いんじゃないだろうか?

でも簡単すぎるとそれはそれで飽きてしまいます。
ゲームと同じです。
だんだん難しくしていく。
自分のレベルが上がれば自分のレベルに合わせた難易度のミッションをクリアしていく。
それが楽しさになります。

そういう訳で僕は自分がギリギリ勝てる絶妙な難易度で筋トレを日々やってきました。

いつからか僕の頭には目標、憧れの象徴であるクリスティアーノ・ロナウドは消えており
気づけば彼に近づいた体を手に入れていました。

明日から試合をしてみよう

長期目標を設定するのはとても良いことだと思います。
物事を始めるキッカケになり迷った時に軌道修正してくれる心のコンパス的な役割を果たします。

しかしコンパスだけ見ていては目標地点にはたどり着けないです。
見るべきものは目の前の障害物や邪魔者です。
これをいかに倒して次のステージに進むかです。

ここに楽しさがあります。

痩せる為、筋肉をつける為、モテたい為、強くなる為に筋トレする。

人それぞれ何かしらの目標は立てます。
ダイエット/ボディメイクを始めるキッカケには十分です。

しかしトレーニングが「辛く止めたいなー」と感じていないですか?
もしかしたら、
それはトレーニングやダイエットを「我慢の時間」だからとどこかで割り切っているからかもしれません。

考え方を少し変えて、

「今日の試合はジムに行くこと」→「行けたら勝ち」
「今日の試合は腹筋を100回やること」→「できたら勝ち」
「今日の試合はラーメンを食べないこと」→「食べなかったら勝ち」

試合に勝てると楽しいものです。
今日の試合に勝ち続けると自信になり、次の試合も勝ちたいと思うようになります。
勝ち続けた結果、気づけばコンパスの指し示した目的地に到達しています。
その頃にはもうコンパスは必要ありません。
いつしか今日の試合に勝つことが自分の最大の目標になります。

そんな姿を周りはストイックと呼ぶかもしれません。
しかし、試合に勝つのが楽しいから続けているだけです。
別に何かを目指す為に我慢とかはせず目の前の試合に集中するのが好きなだけ。

よくボディメイクやダイエットしたての人は、
「行くまでが辛いけど、やったらやったで達成感があるんだよねー」
こんな事を一度は思ったことはないでしょうか?

それは試合に勝負して勝ったから達成感を感じるのだと思います。
無意識のうちに試合に出場し勝利を収めていたのです。
しかし、心では「我慢の時間」と割り切っているので次の筋トレがまた辛く感じてしまいます。

せっかく勝てる試合なら「我慢の時間」と割り切らず、
最初から「今日は試合!勝つぞー!」と考え方を変えれば辛い時間が楽しくなります。


考え方が変われば体が変わる。


皆さんは1週間を振り返り自分自信と勝負することはあるでしょうか?


天才! 成功する人々の法則(マルコム・グラッドウェル (著))
ゼロワンジム登戸 – 定額通い放題制セミパーソナルジム

ゼロワンジム登戸は、初心者や女性にも優しい、登戸で最も『継続』できる定額通い放題制セミパーソナルジムです。

ゼロワンジム登戸 定額制セミパーソナルジム
神奈川県川崎市多摩区登戸3375-1 第2TSSビル 2F
JR南武線 小田急線 登戸駅 徒歩1分/向ヶ丘遊園駅 徒歩6分
営業時間:9:00~22:00

この記事を書いた人

山口 翔矢

山口 翔矢

1992年1月22日生まれ
ジム経営、ボディビルダー、トレーナー、モデル。前職のゼネコンを退職しトレーナー業に転職し2022年登戸でセミパーソナルジムを開業。モデルやインフルエンサーとしても活動。